この記事の流れ
現在ご自宅でサロンを経営されている
複数の先輩サロン経営者の方に聞いてみて多くの方に話を聞いていて確信したことがあります。
それは
「どんな方に来て欲しいのか、どんな方の悩みを解決したいのか」が明確
ということです。
ということで、本日のブログで紹介するお客様に愛される自宅サロンができるまで
準備編③ 「ターゲットを決める」
について書かせていただきます。
全ての人に優しいサロンを作らない方がいい理由
ビジネスの世界では、「どんな方に来て欲しいのか、どんな方の悩みを解決したいのか」が明確
にするということを、「ターゲット」を決めるという表現をすることがあります。
こういう話になると
「これってお客様を選り好みしなさいってこと?
自分の作るサロンを選んでいただけるならどんな人でも大歓迎だから必要ないわ!」
「私は困っている女性を助けたくてこの仕事をはじめるの。
この人だけ特別扱いとかそういう考え方はできないわ!」
というお話が帰ってくることがあります。
しかしここで考えてみて欲しいのはお客様の本当の気持ちです。
あなたの回りでこんな話聞いたことありませんか?
「どうして○○くんと付
き合うことにしたの?」
「うーん、同じ仕事してていつもフォローしてくれて優しかったからかなぁ」
「ふーん。そうだよね。○○くん優しいよね。
私が前に仕事一緒になった時も~してくれて、××もしてくれて、▲▲なんかもフォローしてくれたなぁ」
「・・・・もしかして○○くんって誰にでも優しいのかな?」
「いいじゃない、優しいところが好きになったんでしょ?」
「そうなんだけど・・・。でも付き合えるのはお互い一人だよ。
他の子にも優しくしているって聞いたら、彼女の私にはもっと優しくして欲しいと思っちゃう。」
そう、女性は、いえ人間は「特別な存在」には「特別な対応」をしてもらえることに
喜びをかんじる生き物です。
しかし受ける人によって「特別な対応」というのは違います。
親身に相談にのってくれるサロンに特別にしてもらったと感じる方もいれば、
話は最小限でいいからとにかく何も考えずにリラックスさせてくれるサロンでそう感じる方もいます。
両方を同時に満たすことはできません。
そして更に、お客様というのはただ自分があらかじめ望んでいたサロンに対する要望が
ただ満たされでも、それは当たり前だと感じます。
100%を超える=要望以上に大切に扱ってもらったと感じさせてくれるサロンが
「愛されるサロン」として選ばれていくのです。
そう考えると、
あなたの自宅サロンを「愛されるサロン」という「特別な場所」にしてもらう人を増やすためには。
地球上全ての人に優しいサロンを目指すことをやめて
自分のサロンを愛してくれるお客様の想像の更に上を行く事を意識する事が重要なのです。
具体的にターゲットを決めるときに考慮したいポイントをみてみよう
自宅でネイルサロンをOPENしたいと考えているAさんを例に考えてみましょう。
Aさんの自宅は駅から徒歩8分の一軒家。
自宅の1室を使ってネイルサロンを開業することにしました。
このたった2行の情報でも 「ターゲットを決めるときに考慮したいポイント」を
4つあげることができます。
①業種の違い
女性を美しく魅せるサロンというのは数多く存在します。
その中でAさんはネイルという分野を選択しました。
Aさんがネイルをほどこす「指先」という場所は
お客様の日々の生活の中で酷使される場所の一つです。
爪が急に欠けてしまったり、ストーンが取れてしまったり、
ネイルが剥がれてしまったり。
メンテナンスも重要です。
そう考えたときに「すぐに通える場所にあるサロン」
というのはそれだけで最大のアドバンテージになります。
実際、ネイルサロンを経営されている先輩ネイリストさんに聞いてみると
顧客の半数以上が同じ地元に住んでいる女性だそうです。
しかしこれが、結婚式前に1回通っただけで大幅なダウンサイズが可能な
スペシャルマッサージを提供してくれる
高級ブライダルエステサロンを自宅でやることに決めたらどうでしょう。
多少家から遠くても、人生最高の時間を手にするために
時間もお金もかけても通いたい方が対象なので、
あえて地元にターゲットを絞る必要はありません。
今回はサロンまでの距離を例にあげましたが、これはあくまで一例です。
あなたが提供しようとするサービスがどのような業種かによって
どんなお客様をターゲットにするかが変わってくるという事をこれで少し
ご理解いただけましたか?
②マンションか一軒家かの違い
またあなたのすでにあるご自宅を利用してサロンを経営しようとすると
まず一つ大きな違いを理解しておくことが必要です。
同じひとつの部屋を使ってサロンをするとしても、
そのご自宅がマンションか一軒家かでおそらく決定的に違う点があります。
それは、一般の方に目に入る場所に「看板」が置けるかどうか。
多くの場合マンションでは大々的に看板を掲げることは難しいですし、
自宅扉の前に看板を付けられても、それが不特定多数の
多くの方の目に触れる場所であるとはほぼ考えられません。
一方一軒家の場合、自宅前を通る一般の通行人の方にも
ここにネイルサロンがあると言う事をアピールすることができます。
家に近いというのが大きなアドバンテージになる
ネイルという業種を選んだ上で、家が一軒家なのであれば、
「同じ地域に住んでいる女性」
をターゲットにしない手はありません!
一口で地域といってもどの範囲までターゲットにいれるのかというのは
自宅周りの人口の密集具合などを考慮して判断するといいでしょう。
注意)自宅をサロンにすると決めた以上、
「立地条件」を変える事はとても難しいです。
従って、ターゲットを決めるときに「立地条件」を最初に考慮するというのは
自宅サロンを考えている方には特に必要な要素かもしれません。
あとから変更するわけにはいかないからです。
(立地条件にこだわる事ができる資金や意思がある方はむしろ自宅にこだわる必要がありませんね)
とここまで書いてきましたが、実はまだ2つ残っているのです。
長くなってしまったので残りは次の記事(2015/1/11更新予定)に書かせていただきます。
今日のまとめ
愛されるサロン、選ばれるサロンはお客様にとって「特別な場所」。
それにはまずあなたにとっての「特別なお客様」を決めて
120%の満足を提供することを決めること、
それがターゲットを決めるということです♡
読んでいただき、ありがとうございます。
齋藤由美